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身体に良いもの、社会に良いもの
コーヒーセミナーに参加してみました
いつのころからか、
コーヒーをブラックで
飲むようになりました。
初めはただの憧れで、
苦味をガマンしながら
大人ぶって、
飲んでいたことを覚えています。
今では、朝、窓辺で陽に当たりながら
コーヒーを飲むことが、
日課になっています。
カフェ文化が盛んな国に
住んでいたころ。
好きなコーヒーを
見つけられずに、
右往左往していました。
今や日本でも主流になっている
エスプレッソマシーンで
抽出したコーヒーだと、
コーヒーの香りが立たず
ほっとする感覚が
味わえずにいたのです。
かわいくてインスタ映えする
ラテアートがほどこされている
ドリンクもいいのですが、
オーソドックスに、
ドリップや、サイフォンで
落としたコーヒーが好きなのです。
“凝る”ということがあまりなく、
“好き” はたくさんあっても、
つきつめて “好き” なのは
仕事くらい…?なのですが笑
仕事以外の“つきつめて好き”を
増やしてみよう、
と思って、いろいろと探していたところ、
少し前に知って登録をした
コワーキングスペースから
イベント開催のお知らせが
届きました。
タイトルは、
初めてのコーヒーセミナー☕️
なんだかおもしろそうと思い、
参加してみることにしました。
初めて知ったスペシャルティコーヒー
毎朝ドリップして飲むくらい
コーヒーは好きでしたが、
豆や器具や淹れ方に
こだわったことは
ありませんでした。
コーヒーセミナーで
はじめに教わったのは、
豆の産地や
淹れ方ではなく、
スペシャルティコーヒー
という言葉でした。
スペシャルティコーヒーとは、
一粒のコーヒー豆が
一杯のコーヒーになるまで、
どこからどこに運ばれて、
どんなふうに扱われるか、
その経路が明確である
コーヒーのことです。
そして、もちろん、
おいしいことという
品質と味の保証もされています。
何より、コーヒー豆の
生産者に対して、
相応の対価を支払うことで、
持続可能な社会を創ることを
目指すためのものだということです。
そして、消費者だけでなく、
生産者にも利益をもたらす
コーヒーです。
身体の中に入れるもの
大量生産の時代、
コーヒーを
みんなに広めるために
とにかく安く
コーヒー豆を仕入れて、
安く早く飲める
コーヒーを売り出すことに
目が向いていました。
コーヒーの低価格競争が
激しくなって、
もっと安く、
もっと安く、
が横行した結果、
コーヒー生産者の賃金は減り、
過酷な労働を強いられるように
なっていきました。
そうなると担い手が減っていきます。
生産者の気持ちや仕事への誇り、
エネルギーが下がることで、
品質が悪くなり、味も落ちていきました。
おいしくないから飲まない、という
コーヒー離れが進んでいきました。
売れなくなったのです。
価値があるおいしいコーヒーを飲んで、
その対価が相応に
生産者に払われると、
生産者のやりがいや、
仕事に対する誇りは高まります。
楽しく、幸せな気持ちで
育てられたコーヒー豆と、
苦しく、つらい気持ちで
育てられたコーヒー豆、
あなたなら、どちらを飲みたいなと思いますか?
私は、幸せな気持ちで大切に
育てられたコーヒー豆を
自分の身体に入れてあげたいなと
思います。
そして、それを栽培してくれた
生産者さんに、
お金を払いたいなと思います。
スペシャルティコーヒーは
そういう仕組みで作られている
コーヒーだそうです。
苦しみや疲労感を
いっぱい負ったものを
からだの中に入れるより、
幸せや誇りのような、
良いエネルギーが
たくさん注がれたものを
自分のからだに入れてあげる、
それが自分を大切にする、
ということなんだと思います。
身体にとってよいものが
社会にとってよいものに
つながっていくならば、
どちらにとってもよいほうを
選択していきたいな、と思いました。
スペシャルティコーヒー、
おいしかったです。
- 丸谷 香(まるたにかおり)
精神保健福祉士/社会福祉士/公認心理師
メンタルコーチ。元大学病院のMSW。就労・児童および産業分野でソーシャルワーク、心理カウンセリングなどに従事。
現在は、経営者、個人事業主、専門職向けのコーチングのほか、障害福祉事業所の組織開発、対話型発達障害研修などを行う。
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