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行き止まりにぶつかった日
ショックだった言葉
4月の終わりに
信頼していた人たちから
耳の痛いことを言われました。
いつも”できた””できてない”で
自分をジャッジするよね、
ときどき、盾を持っていて、
それがあるときは
かける言葉を選ぶのに苦労する、と。
自分ではそんなつもりはまったくなくて
でも、人から見たらそうなんだと、
すごくショックを受けました。
そのときのニュアンスが、
今までやってきたことを
否定されているように感じて、
そこから、
自分のやっていることが
よくわからなくなってしまいました。
気づいたら行き止まりだった
何を目指してて、
どこに向かいたいのか。
もしかして、
今までやってきたことは
まったく
意味のないことだったんじゃないか。
そんなふうに思えて、
堰を切ったように言い知れぬ感情が
込み上げてきました。
行き止まりにぶつかった感覚で
とはいえ、
迷路を戻る気力がなくて。
こういう自分も
受けとめてあげればいいんだろうと、
頭ではわかっていましたが、
こころがYESと言ってくれなくて
おさまる言葉を探し続けていました。
どうやら目の前には
高い壁があるらしく、
でも、それを壊そうとするのは
私らしくないような気がして、
逃げ道を探してみたとき
あぁ、もしかして
今いるところが
逃げ道だったのかもしれない、
ずっと何から
逃げてきたのかもしれない、
と、
気付きたくなかったことに
辿り着いた気がしました。
前を見ることに疲れた
救ってくれたのは
古い友人でした。
立ち止まればいいよ。
進んでいくときもあれば
佇んでじっと待つときもある。
待つときというのは
可能性を育む時間なんだから、と。
そして、
目の前のことに
翻弄されてきたかもしれないけど、
それでも君が今まで
プライドを持って生きてきたと
僕は知っているよ。
その自尊心は保ち続ければいいし、
そこに外野の価値観が
入る余地はないんだよ、と
言葉をかけてくれました。
あぁ、そうだったと気づきました。
盾や鎧で、
自分を守らなければならない時が
長くあったけど、
それでも、
そんな自分でも、
プライドを持って生きてきた、と。
そして今、前に進むことに、
前をみることに、
私は、少し疲れている、と。
だから、しばらく
じっくりと
自分を見てみようと思っています。
- 丸谷 香(まるたにかおり)
精神保健福祉士/社会福祉士/公認心理師
メンタルコーチ。元大学病院のMSW。就労・児童および産業分野でソーシャルワーク、心理カウンセリングなどに従事。
現在は、経営者、個人事業主、専門職向けのコーチングのほか、障害福祉事業所の組織開発、対話型発達障害研修などを行う。
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