急いだ1月

少し前に

“あけましておめでとうございます”と

新年の挨拶をしたと思っていたのに、

気づけばもう1月の終わりです。

1月は “いそぐ” と言います。

別に誰も、

好んで急いでいるわけでは

ないでしょうけれど、

何に煽られているのか、

誰に急かされているのか、

ただ刻にとらわれてなのか、

理由はよくわかりませんが、

昔から言われている通りに、

この1ヶ月は

私の心もだいぶ急いでいました。

今年は特に、

やってみたいことが

たくさんあるので

目に見える何かを

早いうちにつかんでおきたいと

そう思っていることもあって、

思考と行動がズレていたことも

自覚しています。

ネガティブな自分に出会うと

バイタリティがあって

ピンときたものに

すぐに反応できることや

アクティブで、

使える時間をフル活用して

サクサクと動くことや、

アグレッシブに

やりたいことやイメージを

早くかたちにしていくことが、

良しとされる世の中ですし、

そうやって動ける人たちを

すごいなぁと尊敬するし、

そうなりたいなぁと

憧れたりもするのですが、

その一方で、

同じようにできない自分に

ダメ出ししてしまうことも

やっぱりあるのです。

ときどき、ふいに出てくる

そんな

ネガティブな自分に出会うと、

思考と行動が

ピタッと止まって、

陽なたにたたずんで、

どこを見るでもなく

ただ、じ〜〜〜っとして、

まるで、その空間の

一部にとけこんでしまったように

なることがあります。

マイペースを受け入れる

つい先日、

同じようになったとき、

ふと、頭に浮かんだことがありました。

あぁ、これが私のペースだな、と。

強いエネルギーで

周りを巻き込んだり、

ポジティブなオーラで

人を包んだりするような

影響力を発揮することは

できませんが、

凪のように、ゆるやかに

月明かりのように、たおやかに

木洩れ陽のように、やわらかに

そういうペースが

私のペースなんだなぁ、と。

そういうペースだから、

この仕事ができているんだなぁ、と。

なんとなく

“自分”のペースが

わかったような気がしました。

はっと思いついて

無鉄砲に

行動してしまうこともあれば、

成功法則を進むことに

貪欲になりきれず

見えているレールから

わざわざ外れてみたり、

次の一歩を探し続けて

見つけられず、

長く立ち止まっていることもあれば、

早くはないけど

滑らかに動き続けて

いることもあったり、

アンバランスに見えそうですが

私の中では

ただなんとなく

そのとき自分をとりまく

空気感に抗わずに

したがっているだけなのです。

おそらくこういうことを

“マイペース”と

言うんだろうな、と、

今さらながら

わかったような気がして、

やっと、

“自分”のペースを受け入れられました。

人と比較することではなく、

誰かと競うことでもなく、

“私”のペースで進もうと

あらためて思った1月でした。