２月

流行りのウイルスの影響で

仕事や予定が

延期になったり、中止になって

スケジュールは

空いていたはずなのに、

気づけば2月最終日。

暇を持て余していたかというと

実際のところ

そういうわけでもなく、

ただ、過ぎてみれば

残るものがあっただろうかと

笑いが込み上げてきてしまいます。

寒い寒い冬でしたね。

着物アップサイクル

自由に出かけることが

なかなか難しくなって

2年が経ちました。

昨年の夏ごろから

少しずつ始めたことがあります。

自宅にある

母や祖母の可愛い着物たちを

着やすいワンピースにリメイクすることです。

海外では、

“リメイク”とは言わないらしく、

本来であればもう使わないものに

デザインやアイデアという

新しい付加価値を持たせることで

別の製品にアップグレードして

生まれ変わらせる、

という意味で、

“アップサイクル”と

言われるらしいです。

まさにその考え方で、

とても可愛いし、素敵なんだけど

日常使いできなくなった

着物たちを

普段使いできるワンピースへ

アップサイクルする、

という取り組みを

細々と始めていました。

着物アップサイクルです。

おばあちゃんのドレス

私の着物アップサイクルは

おばあちゃんから伝わるドレスです。

海の京都、丹後に伝わる伝統織物

丹後ちりめん。

海辺の小さな町に

カタンカタン、カタンカタン、と

鳴り響く機織りの音。

子どものころ、

あちこちから聞こえてきた

騒々しい機（はた）の音は

今ではもうすっかり

聞こえなくなりました。

着物文化が根強く残る京都で

あちこちの家の蔵に眠っている着物たち。

お母さんやおばあちゃん、

そのまたおばあちゃんたちが

普段使いしてきた艶やかな着物を

今に活用できるように、

その素敵な風合いが

これからも続いていくように、

そんなことを思いながら

アップサイクルしていきました。

デザインは簡単なパターンですが、

着物の生地によって

それぞれ違う、いろんな風合いを

見せてくれます。

装いを彩るということ

私の本業は心理師です。

こころの仕事をしていると

“暮らし方”に

つながることを実感します。

食べるもの、過ごし方、

誰といるか、何をしているか、

こころにつながる

たくさんの暮らし方の一つに

“装い”があると感じています。

小さいころから

スカートが好きで、

ワンピースはもっと好きで、

雪が降るという寒い日でも

とにかくスカートを履きたくて

仕方がなかったことを覚えています。

明日着る服を楽しみに

布団に入り

目を瞑る、そんな子どもでした。

少し大きくなってからも、

嫌なことがあった憂鬱な日、

緊張する発表がある日、

なんとなく気分が思い日、

そんなグレーが待ち受ける

前の日の夜はいつも

“明日はあのワンピースを着よう”

そう思って、

お気に入りのワンピースを

着ることを、

その服を着て

少しだけかわいくなる

自分のことを、

想像して

乗り切ってきました。

それは今でもそんなに

変わらなくて。

お気に入りの服を着ると

グレーの重たい気持ちに

彩りがさすようで、

内側が少しだけ

艶やかになって

がんばれるような気がします。

装いを彩ること。

そうすることで

心がふわりと軽くなる

そんなお手伝いも

できたらいいなと思って

始めてみました。

着物アップサイクルショップ

Kimono’s dress.

minnneで購入できます。

Kimono’dress

インスタグラムでも

アップしています。

Kimono’dress Instagram

よかったら見てみてください。