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最近の疲労感の正体

最近よくみられる相談ごと

「最近、なんかボ〜ッとしてるんですよね。
集中力がなくて、そわそわしてる。
いつもすぐできることにすごく時間がかる。
僕、うつなのかな?」

 

ある管理職さんとのコーチングセッション。
コロナ第二波に備えて、
やるべきことを整理していました。

 

ひと段落したところで、こんなふうに呟かれました。

 

また別のセッションでは、

 

「やらないといけない仕事があって、
そろそろ取りかかろうと思うんだけど
なんか手につかないんだ。
前はこんなことなかったのに」

 

と、ふと言われた部長さんがいらっしゃいました。

 

お二人とも、
「できる人」と
言われるタイプの人です。

 

ご自身なりに不調を感じている今も
おそらく、周りから見ると
いつも通りに見えているんだと思います。

 

でも、自分の中では、
なんだかいつもとちがうな、という
感覚があるんですよね。

 

7月に入って、
セッションのテーマとは別で、
こういったことをぽろっと口にされる方が増えています。

 

正体は何?

 

最近の疲労感の正体。

 

これは、決断疲れ というものです。

実は、私もこれ、お世話になっている心理カウンセラー、
常光瑞穂さんから、教わったことです。

 

この数ヶ月、みなさんはいつもとはちがう
たくさんの決断や判断をして来られませんでしたか?

 

有事の事態が長期化し、
利用者さんを守るために、
職員さんのケアをするために、

 

毎日のように決めなければならないこと
考えないといけないことが
たくさんあったと思います。

 

決断や判断をするときは
たくさんの脳のエネルギーを使っています。
そのエネルギーは有限です。

 

決断や判断をし続けると
脳の疲労の原因になります。
そして、自己調整をする力も損ねてしまいます。

 

気圧と身体の関係

 

加えて、この気候です。
梅雨前線による気圧の変化。
今年は特に大きいです。

 

この急激な気圧の変化で
自律神経が乱されています。

 

また、湿度が高いので、
汗がうまく蒸発できなくて
身体に熱がこもって、
だるさやイライラの原因になります。

 

「疲れている」と自覚すること

 

改善の大きなポイントは3つ。

 

まず「疲れている」と自覚することです。

 

たくさんのエネルギーを使ってきた
この数ヶ月間の自分。

 

一旦、足を止めて、見つめてください。

 

「そうは言っても、何にもしてない気がする」
と思うかもしれません。

 

なんにもしてないように思えても
いろいろ考えることが続いていたら
疲れて当然です。

 

誰もが疲弊するほどの事態の中で
なんとかこの数ヶ月をやりこなしてきた。

 

そういう自分を見つめてください。

 

「いたわる」こと

 

その次は、「いたわる」です。

 

福祉職に就く人は
まじめながんばりやさんが多いです。

 

自分のことをほめたり
いたわったりすることが苦手です。

 

そういう人は、
「はぁ、がんばったぁ」
「がんばったんだよ」
「よくやった」

 

誰もいない部屋で
一人になったとき、
そう言葉に出してみてください。

 

そうすると、自分の耳が聞いてくれます。
最初はそれだけでいいんです。

 

「委ねる」こと

 

そして、3つ目は「委ねる」です。

 

全部を自分ごとにしない
というのも、必要なことです。

 

天気や気候で
身体とこころのバランスは変わります。
年齢とともに、影響を受けやすくなります。

 

朝から雨で、陽も射さない、
こんな季節だから、
もやもやするのも仕方ない、

 

これくらい割り切っていても大丈夫です。

 

ゆっくりお茶など飲んで、
少し気を緩めて、
7月の後半を過ごしましょう。

 

丸谷香

丸谷 香(まるたにかおり)

精神保健福祉士/社会福祉士/公認心理師

メンタルコーチ。元大学病院のMSW。就労・児童および産業分野でソーシャルワーク、心理カウンセリングなどに従事。
現在は、経営者、個人事業主、専門職向けのコーチングのほか、障害福祉事業所の組織開発、対話型発達障害研修などを行う。

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