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自己開示の思わぬ効果

どんな仕事をしているの?

 

どんな仕事をしているの?

 

名刺交換をすると、

必ずそう聞かれました。

 

たしかに、分かりにくい仕事です。

説明をするにも長すぎて、

上手に伝えられませんでした。

 

ビジネスの仕組みを考えはじめた今年、

ホームページの開設と合わせて

自己紹介用のチラシも作成しました。

 

今の仕事とこれまでの経歴を

A4一枚にイラスト描きしたものです。

 

これなら、一目見れば

やってることも背景も、

よくわかるだろう、

 

そう喜んでいたところ、

コロナ自粛がはじまりました。

 

配る機会を持てないまま、

日々が過ぎて行きました。

 

 

頼ってみたら?と勧められた

 

人と会うことが増えはじめた夏。

マーケティング効果もあって、

これまで関西オンリーだったフィールドが

日本全国に拡大しました。

 

遠方の人との単発的なやりとりが

格段に増え、忙しくなる傍ら、

すべてのやりとりがオンラインなので、

 

せっかく作った自己紹介チラシは

陽の目を見ないまま、

机のそばに置かれたままでした。

 

そんな話を、ビジネスパートナーに

ぽろっと話したところ、

 

“え?せっかく作ったなら

僕にも見せてよ” と言われ、

 

見せてみると、

“こういう仕事もしてたの?

全然知らなかった” と。

 

そして、言われました。

 

もっとみんなに見てもらえばいいのに。

遠くの人に届けるよりも、

まず身近な人に知ってもらったらいいよ。

もっと、頼ってみたら?

 

そう、アドバイスをくれました。

 

そういえば、身近な人に

自分の仕事の詳細を話していませんでした。

 

それは、恥ずかしさとか、

自信の無さとか、見栄とか、

なんだかそんな、めんどくさいものから。

 

親しい人に見てもらったら…

 

周りのみんなに見てもらって

感想を聞いてみたら、

驚くほどみんな真剣に考えてくれました。

 

たくさんの温かいアドバイスと、

私に聞いてくれてありがとうという

思いがけない感謝の言葉。

そして、“かおりちゃんの仕事、やっとわかった”

という、私にとっては驚きの反応も。

 

一緒に考えようよ、と

誘ってくれることが増え、

輪が広がって行きました。

 

頼れなかったのはなぜか

 

人を頼ることができないわけでは

ありませんでした。

 

末っ子で、甘えたで、

いつも、心のどこかで、

困ったら誰かが助けてくれると思っています。

 

ただ、それは、とても親しい人にだけ。

 

ビジネスという場面において、

人に頼るということが

どういうことかわかっていなかったんです。

 

もっというと、仕事で、

誰かを信用するということが

できなかったんです。

 

そんなことを言うと、

助けてくれた人たちに

申し訳ないなと思いながらも、

 

恐る恐る、打ち明けてみました。

 

そうすると、

 

実は、自分もそうだったんだ。

仲間を信用する自分に、

なるのに苦労したんだよ。

 

僕は、従業員を信用できなかったんだ。

自分がやったほうが早いし、確実だと

思ってたんだ。

 

私も、仕事で人を信用するって

どういうことかよくわからなかった。

あなたに言われてホッとした。

 

そんなふうに打ち明け返されました。

 

そして、打ち明けたみんなが、

“それを聞いてホッとした” と、

言ってくれました。

 

弱さを聞くとホッとする

 

自分だけが人を信用しない、

ひどい人間なのか、と

言わないけれど、みんな不安を

抱えていたのだと。

 

とてもとても勇気を出して、

振り絞った言葉が、

誰かの共感を呼んだ。

 

誰かの弱さを聞くと

ホッとするのかもしれない。

そして、そのほうがむしろ

近く、強く、感じられるのかもしれない。

 

まだまだ恐々しているけれど、

弱さを出しても、

大丈夫かもしれない、

 

今、ようやくそう思えています。

丸谷香

丸谷 香(まるたにかおり)

精神保健福祉士/社会福祉士/公認心理師

メンタルコーチ。元大学病院のMSW。就労・児童および産業分野でソーシャルワーク、心理カウンセリングなどに従事。
現在は、経営者、個人事業主、専門職向けのコーチングのほか、障害福祉事業所の組織開発、対話型発達障害研修などを行う。

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