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息を吐くこと
呼吸苦の意識
少し前から、夜中に、
息ができない感覚になる。
という相談を受けました。
その相談を皮切りに、
何人かの方から、
息苦しさを覚えるという
声を聴きました。
不思議なもので、
同じテーマが
なぜか続くのです。
身体的に呼吸できない
わけではなく、
ただ、怖いのだ、と。
コロナの問題が
騒がしくなったころ、
テレビでも
ネットニュースでも、
その症状について
取り上げられていました。
息が苦しくなる、
吸うと針で刺すような痛みがある
回復しても、呼吸しづらい…
そういう情報が入ると、
敏感な方のアンテナは
それをキャッチしてしまいます。
そして、無意識の
フォーカスが始まります。
息を吐くこと
呼吸が大切、というのは、
よく言われます。
私自身は呼吸が浅いほうで、
意識しないと、
ゆっくり深く、ができません。
最近、1日1分、時間を決めて、
呼吸をすることにしました。
1分。たった1分。それができないんです。
このときに
意識するのは、吐くことです。
呼吸というと、
たくさん吸おうとしてしまいますが、
多くの場合、無自覚に
息が吐けていません。
人は、びっくりした時に
呼吸が止まります。
驚きや恐怖、そういう感情を
感じないために息を止めるのです。
それは、感じないための
自己防御なのです。
我慢して、堪えて、
無意識に自分を抑圧していると
息が吐きづらくなります。
本当の自分を感じないように
息を止めるのです。
吐く、というのは
手放すこととも言われます。
人は、吐くことで、
外界の刺激と
内側の感覚を、
感じることができます。
循環させるということ
息を吐くと、無理をしなくても
自然に息は入ってきます。
息が入ることで
エネルギーが流れていきます。
身体が巡っていきます。
身体が巡ると、不思議と、
物事も廻るようになってきます。
うまくいかせるために、
入れよう、入れようと
してしまうことがあります。
知識やノウハウ、
自分に足りないと思うものを。
物事は全て同じです。
出すこと、吐くことが
はじまりです。
そうすると、いろんなことが
うまく巡るようになります。
自然の流れに乗るからです。
温かいお茶を手に持って、
ふぅ〜っと吹いて冷ますように、
秋の穏やかな午後、
ティータイムのときに試してみてください。
“吐くこと”
きっと、季節とお茶が手伝ってくれます。
- 丸谷 香(まるたにかおり)
精神保健福祉士/社会福祉士/公認心理師
メンタルコーチ。元大学病院のMSW。就労・児童および産業分野でソーシャルワーク、心理カウンセリングなどに従事。
現在は、経営者、個人事業主、専門職向けのコーチングのほか、障害福祉事業所の組織開発、対話型発達障害研修などを行う。
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