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在り方を問う禅コーチング

禅コーチングというメソッド

 

私がコーチングを学んだ

二人の先生たちが

国際禅メンタルトレーニング協会という

コーチングの組織を運営されています。

 

アスリートやアーティストの

メンタルトレーニングをメインに、

経営者のビジネスコーチングなども

提供している組織です。

 

先日、そこで開催された

中道を行く〜禅コーチング〜という

セミナーを受講してきました。

 

禅コーチングというのは、

東洋の「禅」という心の原理原則と、

西洋の「心理学」や「脳科学」を

 

うまく融合させて

誕生したものだそうです。

 

「禅」については、

スティーブ・ジョブズが実践していたとか、

マインドフルネスの元になっているものとか、

 

そういう一般的な知識はありましたが、

詳しく知る機会は全くありませんでした。

 

答えを出さないアプローチ

 

はじまりから、

おどろきがありました。

 

テーマは、「禅」っぽく、

私たちはどう生きるか、

どう生かされているか、

ということでしたが、

 

私がおどろいたのは、

そもそも、これは

答えを出さないアプローチである

ということに、でした。

 

私も含めて、一般的に私たちは、

「課題」には

答えがあると思っています。

 

答えがないと耐えられないくらい

何かの答えを探し求めています。

 

そうして彷徨って、

答えを出してくれる

別のアプローチを掴もうとします。

 

でも結局それは

“答えを出すためのアプローチ”

でしかありません。

 

禅コーチングでは

“答え”を探ろうとしない、

ということでした。

 

現代のこの複雑な社会において、

“答えを出そうとする思考パターン”では

解けないことがたくさんあって、

 

自分の中に

どんなパラダイムシフトがあれば

物の見方、視点の置き方が

新しくなるのか?

 

それを試軸に

課題を捉えるということでした。

 

時の力を借りる

  

方法としては、

“課題”を“問い”にする

とのことでした。

 

自分自身への“問い”として

その課題を持っておき、

解決しようとせず、

放してみるという試みをする、

 

“問い”にしたその課題そのものを

熟成させ、

向き合い続けるということでした。

 

今回、心響いたことは、

問いに向き合うために

時の力を借りるということです。

 

時の力。

 

そう。私たちは無意識に

時を急ぎ過ぎています。

 

社会の早さに煽られて、

時短が良しとされ、

“待つ”ことが

できなくなっています。

 

自分自身の心理的な課題についても

Googleが教えてくれるかのように

すぐに正解を得ようとして

 

外に外に思考が向いて、

自分から

離れていってしまいます。

 

日々のセッションで

痛感していることでした。

 

課題を“問い”にして

それを自分に投げかけて

時の力を借り、熟成させていく。

 

そうすることで

意識を自分に向けて

自分の内側を探る。

 

今の時代だからこそ

必要なことなんだろうと思います。

 

シンプルにしていくこと

 

禅というのは、

究極にシンプルにしてくこと、

なんだそうです。

 

科学は知識や能力を

付け足していくこと、

自分にどんどん

上乗せしていくことです。

 

それもとても必要なこと。

でも、

削ぎ落としていくこと、

シンプルにしていくこと、

 

その先に

見えてくる別のことが

あるのだろうと思います。

 

禅コーチング、

とても深くて新しい、

おもしろい学びになりました。

 

 

丸谷香

丸谷 香(まるたにかおり)

精神保健福祉士/社会福祉士/公認心理師

メンタルコーチ。元大学病院のMSW。就労・児童および産業分野でソーシャルワーク、心理カウンセリングなどに従事。
現在は、経営者、個人事業主、専門職向けのコーチングのほか、障害福祉事業所の組織開発、対話型発達障害研修などを行う。

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